通販事業を始めるなら・・・有力ショッピングモールを一覧で比較
ポータル名 | テナント料 | 販売手数料 | 契約期間 |
---|---|---|---|
楽天市場 | 20,475~105,000円 | 2~6.5% | 3ヶ月/1年間 |
Yahoo!ショッピング | 20,790~52,290円 | 1.9~4.5% | 6ヶ月/1年間 |
ビッダーズ | 21,000~58,800円 | 2.5~6% | 6ヶ月/1年間 |
Amazon | 4,900円 | 8~20% | |
ぐるなび食市場 | 0~50,000円 | 3~15% | 1年間 |
STMX(ストアミックス) | 6,800~39,800円 | 1~10% | |
e-naショッピングモール | 5,250~21,000円 | 3~10% | 1年間 |
どーよ!ショッピングモール | 10,500~31,500円 | 3~5% | 6ヶ月 |
買う市ショッピングモール | 10,290~43,897円 | 3~9% | 6ヶ月 |
Gmarket | 0円 | 9% | |
タオバオ(淘宝) | 280,000円(年) | 6% | |
JChere | 15,600円 | 10~50% |
※微妙に数字がずれているかもしれませんが申し込み前はちゃんとご自身で確認をして下さいね。(途中で纏めるのが面倒に)
こうやって表にしてみても、よくわかりませんね・・・。
ポータルによって集客力や客層が違うので、テナント料や手数料等だけでは判断できません。
あまり参考にならないかもしれませんが、無いよりはマシってことで、下記に私が出店して感じたことを付け加えながら紹介していきます。
※注意事項
別途初期費用が掛かったり、ポイント原資、クレジット手数料、アフィリエイト報酬等を販売手数料に含んだり含まなかったりします。場所によっては手数料の算出がもの凄く複雑です。
ショッピングモール詳細
楽天市場
運営:楽天株式会社
出店資料請求
- テナント料:20,475~105,000円
- 販売手数料:2~6.5%
- 契約期間:3ヶ月/1年間
- 流通額、出店店舗数が最多
- 知名度が高い(信頼性)
- ポータル側で行われている企画特集に力が入っている。それに合わせて出店者側もプロモーションを掛けられる。
- 海外展開に期待(台湾・タイ)
- 同業他社と同じ商品を扱う場合、「この価格じゃ利益出てないでしょ!?」って店舗が沢山あるので、事前に調査するべき。
- 共同購入機能が素敵
- 抽選プレゼント機能をサクッと使ってメールアドレスを収集できる
- CSVデータ管理有料
Yahoo!ショッピング
運営:ヤフージャパン株式会社
Yahoo!ショッピング出店資料請求
- テナント料:20,790~52,290円
- 販売手数料:1.9~4.5%
- 契約期間:6ヶ月/1年間
- CMSの完成度が一番高い(反面、更新作業に若干時間はかかる)
- 知名度が高い(信頼性)
- 各種Yahoo!サービスからの集客
- ショッピングモールサービスの中で一番細かいデータまで拾えるアクセス解析ツールを備えている
- 楽天の様に企画特集が増えてきている
- CSVデータ管理無料
ビッダーズ
運営:株式会社ディー・エヌ・エー
ビッダーズ出店資料請求
- テナント料:21,000~58,800円
- 販売手数料:2.5~6%
- 契約期間:6ヶ月/1年間
- モバイルが強い!(auショッピングモールモバデパとデータ共有)
- 客層が他のショッピングモールと違い、年齢層が低い+モバイルの特性上、平均購入単価が低い傾向がある。
- PC側のページは無視していいと思う。
- なかなか担当者と連絡がつかない
- CSVデータ管理有料の上に、CMS上の商品管理との併用管理不可
Amazon
運営:アマゾンジャパン株式会社
アマゾンでネット販売 – 出品・出店サービス、在庫の保管・出荷業務サービス
- テナント料:4,900円
- 販売手数料:8~20%
- JAN・UPC・ISBNコードをもっている商品を販売するのが望ましい(というか基本的にコードを持っている商品を販売する所と考えるべきか・・)。
- 出品者がAmazonに商品を納品しておくというAmazon倉庫ならではのフルフィルメントサービスがある。
- 出品したい商品の商品詳細ページがすでにAmazonに存在する場合、価格、数量、コンディションを登録するだけで商品を出品することが可能(コードを利用して管理されている)
ぐるなび食市場
運営:株式会社ぐるなび
ぐるなび食市場出店資料請求
- テナント料:0~50,000円
- 販売手数料:3~15%
- 契約期間:1年間
- ぐるなびとの連携
- CMSとアクセス解析は使えないかな・・・
- お分かりの通り「食」に関するモールです。(食器とかも出品されてます)
STMX(ストアミックス)
運営:株式会社ウェブシャーク
STMX(電脳卸)出店資料請求
- テナント料:6,800~39,800円
- 販売手数料:1~10%
- A(アフィリエイト)SPショッピングモール
- ショッピングモールを「STMX」と呼び、アフィリエイター向けのページを「電脳卸」と呼ぶ。
- アフィリエイトポータルだけあって、商品の登録もお客様向けとアフィリエイター向けに制作可能で、料率も商品毎に設定可能。また、アフィリエイターへのアプローチ(メール)も可能。※他のショッピングモールのサービスで付いてくるアフィリエイトサービスは、一律の料率設定くらいしか出来ない
- CSVデータ管理無料
e-naショッピングモール
運営:イー・ネットアクセス株式会社
e-naショッピングモール出店資料請求
- テナント料:5,250~21,000円
- 販売手数料:3~10%
- 契約期間:1年間
どーよ!ショッピングモール
運営:株式会社JDコーポレーション
どーよ!ショッピングモール出店資料請求
- テナント料:10,500~31,500円
- 販売手数料:3~5%
- 契約期間:6ヶ月
買う市ショッピングモール
運営:買う市株式会社
買う市ショッピングモール(livedoorデパート)
買う市ショッピングモール出店資料請求
テナント料:10,290~43,897円
販売手数料:3~9%
契約期間:6ヶ月
- livedoorデパートにも同時に出品可能
- CSVデータ管理有料
Gmarket(ジーマーケット)
運営:eBay Gmarket Co. Ltd.
ラッキー&ハッピーShopping!、インターネット通信販売、オンラインショッピングはGマーケットで
Gmarket出店資料請求
テナント料:0円
販売手数料:9%
契約期間:
- CMSが結構作り込まれている感はあるが、使い辛い。しかもIEでしか動作しないかも。
- 販売手数料の中にクレジット決済手数料が含まれている。
- 一番期待していた韓国Gmarketとのデータ共有は未実装。これが実現すると大幅に市場が広がる(セラーの立場で)。
中国:タオバオ(淘宝)
運営:淘宝网
テナント料:280,000円(年)←くらいだったはず
販売手数料:6%
- 中国No1ショッピングサイト
- 日本企業が出店する場合、代理店(上海TUとか)使った方が楽かと思います。中国語とか出来るとしても
中国:JChere
運営:ジェーシーヒア株式会社(日本代理店:ワールドウィング株式会社)
ジェーシーヒア
出店資料(ワールドウィング株式会社)
テナント料:15,600円
販売手数料:10~50%
- 翻訳・更新・商品追加が有料
- 中国の大手ショッピングモール「淘宝(タオバオ)」「阿里巴巴(アリババ)」「慧聡(エソウ)」に出店代理してくれる。(JChereに登録した情報で設定)
中国市場について
日本 | 中国 | |
人口 | 1.3億 | 13億人(地球上4人に1人) |
年収1000万円以上人口 | 750万(5.7%) | 1500万(1.2%) |
インターネット人口 | 8000万(62%) | 2.7億(21%) |
EC市場※2 | 150兆円 | 52兆円 |
※2007年データ
自社ECサイトとモールに出店するのはどっちがいいの?
先に言っておきますが”それなりの企業”ともなると、ショッピングモールに出店するよりも、自社ECサイトを制作して運営した方が良い選択だと私は思っています。
「ショッピングモールに出店」となると提供されるCMSを利用することになるので、どうしても基本的なインターフェイスは弄れない(EFO、LPOなんて知りません)し、ネットワーク広告だけでなくTVや紙媒体も含むプロモーションのランディングとするには販売手数料がネックになります。
さらに解析ツールの導入が出来ないので、プロモーションの解析が出来ません。(スクリプトタグの埋め込みが出来ない)
なので私の考えではSEM(SEO、リスティング)に費用を掛けられるのであれば自社ECサイトを持つ方がベターだと感じています。
ショッピングモール出店のメリット
1.購入意欲の高いユーザーが既に集まってきている。
ポータルに広告を露出すれば、クリエイティブ次第でクリックは確実に稼げます。
絶対に検索されないような商品でも、ショッピングモールを回遊しているお客様は沢山いるので、売れたりします。
2.露出力
価格.comやAladdin、ECナビ等のショッピングポータルサイトとの連携というのは当たり前になりつつあります。(例:Yahoo!に出品した商品が、価格.comに掲載されている)
ポータル側のカテゴリーや企画特集に対してリスティング広告が打たれているので、どんどんお客様がショッピングモールには流れてきます。
3.ポータルサイトの企画
企画特集が思い付かない、制作できないといった出店者でも、ポータルの企画特集に便乗すればお客様は流れてきます。
出店者単独でも企画特集を実施しないとリピーターにはなってもらえないとは思いますが。
4.セキュリティ
これ大事。
自社ECサイトの場合、サーバーのセキュリティ対策も考えなければなりません。ショッピングモール場合は運用するPCのセキュリティ対策(と社員の教育)を完璧にしておけば安心できます。何かあったらポータル側の責任って事で。
結局どこに出店するのが一番良いの?
楽天かYahoo!に出店するのが良いと思います。
それを軸にして、取扱商品別に決めて行くのが良いかしら。
- 中高生・ギャル向けの低価格帯の商品が多い(携帯でも不安にならずに買える価格~3,000円程度)なら「Bidders」
- 食品を取り扱うなら「ぐるなび食市場」
- 利幅の大きい商品が多いなら「STMX」
- 発送作業が面倒なら「Amazonフルフィルメントサービス」
- 中国で売りたいなら「タオバオ」(JChere経由でも良いと思う)
という感じでしょうか。
色々と書いてきましたが何処に出店するかよりも、出店してどうやって売上を伸ばすか、を考えることに時間を使わないとですね。
実店舗の時は地域内での価格競争だったと思いますが、今度は日本全国の全ての販売店がライバルになります。もちろん中には実店舗をもっていない出店者や、中間業者が不要になった出店者達によって、商品の価格は下がるトコまで下がります。
Webの特性上、お客様は何時でもいらっしゃいますし、店員側も何時でも商品の並べ替えや仕込が可能です。
働きすぎて死なないようにね><
・・・お店のファンが増えたら自社サイトを構築って流れでもいいかもしれません。
補足:中国への出店について
甘く見てはいけません。
これは経験談ですが、出品していた商品の画像が勝手に使われて安く出品されました。(自社で製造して自社のみで販売していた商品なので、確実に画像をパクられています)
ネットショッピングの文化の違いかと思いますが、値引き交渉とかしてきます。これは一般的なようですが。
また、商品購入代金を最初一部しか払わず、満足したら全額振り込むといったシステムがあったようなことを聞いています。
実際に私が運営をしていたわけではないので、ちょっと間違っているかもしれませんが、似たような事が起こっていたのは確かです。
出店をお考えの方は、代理店にその辺りも聞いてみるといいでしょう。
補足:よく利用するオンラインショッピングサイトは「楽天」が67.9%
では、どのような EC サイトがよく利用されているのだろうか。オンラインショッピング利用経験者293人に「よく購入するサイトを教えてください」との質問を行った。
最も回答を集めたのは「楽天」で67.9%(199人)と7割近くとなっている。以下は「メーカー直販サイト」35.2%(103人)、「Yahoo! ショッピング」34.8%(102人)、「Amazon」34.1%(100人)と続いた。楽天が突出して利用されており、他の3つがほぼ横並びの形という結果となった。
2009年9月10日
楽天強し。