田中貴金属の純金積立、解約に踏み切れない理由。始める前に知っておきたかったこと
いつから始めたのかよく覚えてないけど、田中貴金属工業さんの純金積立をしていたのですが、最近別の金融商品での積立を開始したこともあり、解約しようかなと思いました。
その理由というのは、積み立てた金の総量が 100g 近くになっているというキリの良い感じになっていたということもありますが(本当は 500g 以上がキリが良いらしい。後述。)、無駄に諸費用掛かってるんじゃないかと思いまして。
※ 主に田中貴金属工業のnet純金積立「G&Pプランナー」の話です。
と思ってたけど、そんなに無駄に費用は掛かってない。
現在 ¥4,000/月 で積み立てているのですが、手数料率は 3.5% です。これは年間 ¥1,680 ということになりますかね。
「金」「プラチナ」の合計購入月額 手数料率 1,000~2,000円 5.0% 3,000~9,000円 3.5% 10,000~29,000円 2.5% 30,000~49,000円 2,0% 50,000円以上 1.5%
(始めてから暫くは ¥10,000/月 で積み立てていましたが、手数料率は 2.5% なので ¥3,000/年)
で、実は年会費が掛かっていないので、経費は ¥1,680/年 だけ。
何を勘違いしてたか年会費も取られていると思い込んでいて、このくらいなら自宅保管のリスク(盗難・災害)を考えれば安いものかもしれません。
この時点で解約しなくてもいいかと思いましたがw、例えば何らかの理由で、この手数料すら払うのが惜しいとなってしまっても、解約を躊躇してしまう理由があります。
純金積立を解約に踏み切れない理由
純金積立はあくまで貯蓄目的
「解約なんて絶対しないほうがいい」といったような力強い理由ではないのがまたアレなんですが、なんか悔しい感じがするので解約に踏み切れないのですよね。
もともと純金積み立てを始めた理由は、他に何も金融商品を持っておらず、銀行に貯蓄するくらいなら通貨変動に強い現物を持っていたほうがいいんじゃないかと思って始めました。ですので、「金投資による利回り」なんてことには期待はしておらず、金相場を見て売買をするなんてこともしていません。
金を積み立てる理由はあくまで貯蓄です。
積立一時休止はできない
で、積み立て費用の支払いが苦しいという事態になった場合、銀行の普通預金であれば、ちょっと休憩ということが出来ますが、(定期預金でも一時停止できるみたいですね?利用してないので詳しくはありませんが。株だって持ってる分には費用が掛かりません。)田中貴金属の「net純金積立」では、購入を一時休止することができません。
なので、「積み立てを辞める=解約」ということになります。
純金積立解約手数料
金の積み立てを始めた理由でもある「現物を持っておきたい」というのを前提に考えた場合、解約して、手元に金のインゴットを届けてもらうとすると、下記のようになるようです。(問い合わせさせていただきました。)
ご解約時の精算方法を、地金のお引出しをご選択いただいた場合、5g以上の重量を大きい順の組み合わせでお送りするようになり、地金のサイズはご指定いただけません。したがって、地金交換手数料はかからずに郵送手数料の2,160円のみがかかります。また、バーチャージもかかりませんことをご案内申し上げます。
こちらにその旨記載されていました。
–>TANAKAのG&Pプランナー net純金積立 | お取引総合ガイド – 清算について
送料 ¥2,160。直営店まで取りに行ったほうがいいんでしょうか。それも聞けばよかったですが、ウェブサイトに記載されている文面から察するに、郵送しか選択出来なそうですね。
んで、このインゴットをいつかは売却することになるんだと思いますが、500g 未満の金地金の取引には、売却する時にもバーチャージ手数料というものが掛かってきます。
–>金売買の「バーチャージ」について
以下表のような手数料がかかりますので、場合によっては数カ月分の積み立てた分が消えていきますね、、。
1件当たりの買取の場合 買取1件当たりの別途手数料 500g以上 不要 100g以上~500g未満 16,200円 50g以上~100g未満 8,640円 20g以上~50g未満 4,320円 20g未満 2,160円
複数個のインゴットに分割されて郵送されてくるようなので、売るときのことも考えないとバーチャージが余計にかかっちゃったりしますね。結構な金額で。
買い取ってもらう業者は、積立業者と同じ必要が無いので、手数料が安いところを探せばいいという話みたいですが、ありますかね?
場合によってはネットオークションなどで売り出してもいいかもしれませんが、私なら怖くて買わないですね。
売れてるみたいですが・・。
–>金の地金をクレジットカードで購入して現金化する方法【Cardbook】
別に増えることに期待していたわけではないのですが、こうなってしまうとコツコツ積み立てるのが悲しくなります。¥1,000/月 で積み立てていた場合、何ヶ月分が手数料で消えるんでしょうかね。
なので、私のように「もう積み立て止めてもいいんだけどなぁ」と思っている方の選択肢としては
- 金の積み立て始めた理由を忘れて、解約と同時に全て売却
- (来たる通貨危機に備えて)積み立て続ける
のどちらかかと思いました。
解約するくらいなら、お金を掛けずにとりあえず最低積立金額の ¥1,000/月(年間経費としては ¥600/年)で、維持している方がいいような気がする。というのが私の結論です。
年間600円の金庫代だと思えば安いですね。
ちなみに、本当に通貨危機がくるんだとすると、100g じゃ対策してないのと一緒な気もしなくはないですがw
売却するタイミング
金相場も眺めるのもそうですが、消費税が今より上がったタイミングで売却するとその差分は手数料程度にはなると思うので、たとえ解約するとしても、最低でも消費税が上がってからの売却にしようと思いました。
純金積立を始める前に知っておきたいこと
「将来の安心のために何か始めとこっ」という割りと軽めの気持ちで始めましたが、売却時の事についても知っておけばよかったなと。
こうならないためには、「年会費がかからない」「一時休止が可能」なところを選んでおけばよかったのかもしれません。
マネックス証券とか?
金の積み立てを今から始めようかと考えている方には、こちらが参考になるかも。
–>金投資の切り札 金投資の利益を最大化する投資方法はこれだ!
あと、ここ数年で“小額”積立始めた人は売買の差額益を得るなんてことはあまりないと思いますが、しっかり課税対象になっているので、頭の片隅に入れておいたほうがいいかも。
–>No.3161 金地金を売ったときの税金|譲渡所得|国税庁
こういったことを加味すると、「コツコツ」積み立てるには向かない金融商品なんじゃないかと思いました。「コツコツ」の額が数万円〜とかなら話は別ですが、、どうなんでしょ?
500g以上を一回で購入できるような、お金に余裕のある人向けなんじゃないかな