壮絶ドバイでの出産。なんと「出産したその日」に退院!!

Hatenaブログの方からこちらに本格以降しました。
フランスからU.A.Eに移住して一年が経ち、今夏、無事に長女を出産致しました。
第一号の記事は、このドバイでの出産について書こうと思います。
日本、フランスとの違いが面白いですよ。

陣痛誘発剤+人口破水+吸引分娩

出産予定日を一週間過ぎても陣痛が起こらない。
あと2日待ってみよう、それでも陣痛がない場合は2日後の朝に入院だね。
とドクターの診断が下った。
ウォーキング、マタニティーヨガ、ストレッチ、やれる事は全部やってみた。
この大き過ぎるお腹と10キロ以上増加した体重にドバイの酷暑は本当にキツかった。

そして2日後の朝…やっぱりダメ。自然に陣痛なんて起きやしない。
仕方なくドクターに紹介された近所の総合病院で受付を済ませ、殺風景なLabor Room(陣痛部屋)にて陣痛誘発剤を投与しながら、卵膜用手剥離をしてもらい本番に備えた。

日本では考えられないほど看護師達は説明不足で、急にやって来ては
「じゃーちょっと触ります。」と言った瞬間にグイグイ触診して卵膜を破り、羊水が流れ出る音と共に、「はい、シャワーしてきて。」
こんな衝撃的な始まりが私の初産の思い出。

誘発剤投与から数時間後、ついに痛みの山が少しずつ強く短いスパンで襲って来る。
それでも直ぐには子宮口は開かないもの。
待つ事数時間、途中で無痛分娩用の麻酔を(epidural anesthesia)背中に打ってもらい、
やっと力一杯息んでも良いタイミングが来た。
と言っても助産師もドクターも娘の頭が見えるまでは特に手助けはしてくれない。
その時助産師の一人が、「私達はアシストするだけで、あなたが一人で頑張るしかないの、さぁー頑張って!」と言うが、そんな事より麻酔はどうしちゃったの?と言うくらい痛い。
出産の後半は麻酔も効かず、娘の頭がなかなか出て来なかったので吸引分娩(vacuum assisted birth)で壮絶な出産を終えた。
救急処置として吸引や鉗子分娩を選択するのだが、私の場合はあと10分頑張っても出てこなければ帝王切開になっていたらしい。

吸引された娘の後頭部は真っ赤な丸い傷跡がくっきり残ったが、それも生後3週間もしたら奇麗に消えた。
正に出産とは母と子の命がけの共同作業。娘も頑張ってくれたんだなぁ…
と、この小さな新しい生命をこの世に無事送り出せて本当によかった。
そして一晩分娩室で尿がでるまではステイしろと担当の看護師に言われたので、水をたくさん飲んで尿が正常に出た事を確認されてやっとRecovery Roomに車いすで移動してもらった。
これだって、会陰切開(episiotomy)直後の体にはかなりシンドイ動きなのに、それでも「あなたがいつまでも分娩室にいると次の人が困るの、だから頑張って尿を出してね。」と、最初から最後まで妊婦にとことん厳しい病院だった。

「生まれたその日に退院」は本当!

娘が無事に生まれて、健康診断とワクチンを済ませ、さぁどうぞ好きな時にお帰り下さい。
海外では日本と比べるとかなり入院日数が短い。
せめて3日間くらいのパッケージにはならないの?と思ったけれど、ベーシュックな出産パッケージは翌日退院が普通との事。
娘は8月3日の午前0時過ぎに生まれ、そして、同日夜には家でマクドナルドのハンバーガーを食べているとは想像もしなかった。
何故なら、そうでもしないと追加の入院費がやたらと高額になるからと言うのが正直な理由なのだが。
ホテルの様なサービスもなければ優しい助産師でもなかったけれど、海外出産も無事に成し遂げたし、今後は大抵の事に立ち向かえる自信が付いたような気がする。

英語の壁?それこそ案ずるより産むが易し!

1コメント
  1. 木村 治

    すごい すごすぎ。
    良かったね 可愛い女の子で

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