セキスイハイム(ユニット工法)で3階建て賃貸併用住宅 DESIO を検討中
明けましておめでとうございます。年越し番組でキャサリン•ジェンキンスさんの歌っている姿を見て、お姫様がいると思いました(謎)
さて、2016年末から検討をすすめていたのですが、この度セキスイハイム(積水化学工業株式会社住宅カンパニー)で賃貸併用住宅を建てることに決めました。
検討している商品としては、DESIO という名称のものになり、こちらは3階建て軽量鉄骨造になってます。
賃貸併用住宅で検討したハウスメーカー
検討したハウスメーカーは
- 積水ハウス
- セキスイハイム(積水化学工業株式会社)
- パナホーム
- セレコーポレーション
の4社になります。
当初は上記の他に「大和ハウス」とあと何処か有名メーカー1つに話を伺う予定でいたのですが、セキスイハイムの話を聞いて工場見学に行った時点である程度ハイムにする事が私の中で決まってしまったのでそこまで話を聞きに行きませんでした。
※ セレコーポレーションは賃貸”併用”は銘打って取り扱ってはいないようで、大きめの賃貸住戸を1個用意してそこに住むような想定で見積もりいただきました。
構造体・設備の違いも一緒くたになっているのでどこまで参考になるかは疑問ですが、大手ハウスメーカーの平均坪単価をまとめている方がいらっしゃるので、見てみると面白いかもしれません。
参考:2015年度大手ハウスメーカー坪単価ランキング:住宅ライター前太のこだわりハウスメーカー比較:So-netブログ
私が確実に参考になるなと思った点は、過去数年と比較して坪単価が年々上がってきているという点です。
過去に注文住宅を建てた経験のお持ちの方からすると、坪単価90万というのは驚きの金額のようです。私は初めての経験となるのでその点はいまいちピンとは来ていませんが、。材料費の値上がり、設備の高品質化、耐震性能強化、などなど要因はいくつも考えられます。
セキスイハイムに決めた理由|ユニット工法
数あるハウスメーカーの中からセキスイハイムを選択している理由、それは大半を工場で生産する工法であるという事です。
鉄骨のユニット単位で工場生産し、現場にてクレーンを使って積み木のように組み上げていくユニット工法(ボックスラーメン構造)と呼ぶそうです。
どのメーカーも耐震性・耐久性を謳っていますが、それらはあくまで設計通りに組み上げられた時の話。現場での工事をハウスメーカーさんが監督されるはずですが、結局は大工さん次第といった感じが(失礼を承知の上で申し上げますが)ちょっと信用できない。
難しい体勢でのビス止め、溶接、コントロールできない天候、そもそも職人さんの技術云々の前にどうしようもできない環境の中で作り上げられる家より、工場のライン上で作り上げられる家(ユニット)の方が考えるまでもなく明らかに高品質だと思いませんか。
少しずれた話をしますが、この間テレビで(建築とは全く関係のない番組だったけど)、日雇いの大工労働者が建築中の建物の中で昼食をとっていて床に食事をこぼしていたのを見ました。些細な場面の出来事ですが、こういう気持ちで大工されたんじゃ、細部の作業にまで影響で出る気がして不安でしかない。
工場生産だとしても現場での大工工事は発生するので確実にそれらを防ぐ事なんて出来ないとは思いますが、現場での工事日数が減ればその様な出来事が発生する機会を確実に減らすことができると考えています。
名のある大手ハウスメーカーだからといっても結局現場大工工事は地場の工務店(という言い方で合ってる?)になるので、有名だからといってそれだけでは全く安心材料にはならないということを頭に入れておいた方がいいかもしれませんよ。
出来るのか確認したことは無いけれども、それら不安要素の無い工務店を知っているのであれば、大工工事の業者指定すれば良いと思う。
因みに、ユニット工法は特殊性があるらしく、施主側での工事事業者の指定は無理らしい。と言いますか、施工責任を負うことになるので、施主が業者の指定をすることを許可してくれるハウスメーカーさんなんて無さそうですがどうなんでしょうか。
ユニット工法のメリットがもう一つあるのですが、工期が短い(らしい)です。更地の土地であれば、約3ヶ月程度で竣工とのこと。間取りやインテリアの検討にたっぷり時間使って、「じゃぁこれで行きましょう!」となってから半年も一年も掛かるのは辛いです。セキスイハイムさん以外に聞いたわけではないので3ヶ月で工事完了するのがどのくらい早いのか比較ができませんが、私のイメージと比較すると早いのではないかと思います。
それだけではない、セキスイハイムに決めた理由|外壁
ここで私が拙い説明を続けるのもアレですのでとにかく一度工場見学に行かれることをお勧めします。
と、言いながらもう一つ。
住宅を守るもの、それは外壁と屋根になります。
外壁について、セキスイハイムはもちろんですが、積水ハウスもパナホームも磁器タイル/光触媒/親水性などの機能・性能により掃除要らずなどと謳っています。
ブランドや名称が異なったとしても、効果効能的には似た物(結局タイルはTOTOなど別のメーカーが開発してるので仕入れ先次第)のように思いますが、外壁の取り付け方などが異なります。この外壁の取り付け方などによって雨水の侵入を(いつまで)防げるか、地震などによる躯体の瞬間的な歪みはもちろん外壁にも歪みを与えますが、それらをうまく何処かに逃がすことにより外壁へのダメージを最小限に抑えられるかどうか、などが決まってきます。
ちょっとした外壁のひび割れからの漏水でも致命傷になる可能性だってあると思います。
工場見学の際に詳しく説明いただけると思いますが、この辺などが参考になると思います。
一般的なタイル施工の場合は、下地にモルタルを使用しますが、モルタルに弾力性がないため、地震の際は、モルタルがエネルギーを吸収しきれずに破損してしまうことにより、タイルも剥がれ落ちてしまうという欠点をもっていました。
しかし、ハイムは防水性に優れたSFCボード に、弾性エポキシ接着剤で貼ることにより、弾力性を持たせ、さらにタイルとタイルの間にガスケット(目地)を取り付けることにより、クッション性を高めています。
このガスケットは、クッション性を高めるために取り付けられているものですが、この部分は、30年〜40年に一度、補修をしなければいけません。
他メーカーでは外壁をつなぐ部材に「コーキング」と呼ばれるシリコン系のようなものを使用していますが、ハイムは、あえてガスケットを使用しています。
その理由は、「メンテナンスのし易さ」です。
コーキングの補修の場合は、一度、綺麗にコーキングを剥がしてしまった後、再度同じ場所に施工しなければなりません。しかし、このコーキングは、なかなか綺麗に剥がれてくれる素材ではないのです。時間も、手間もかかり、メンテナンスには向いていないのです。
一方、ガスケットは、コーキングのように液体状のものを注入施工するものではなく、棒状、ヒモ状など固形の部材なので、剥がし跡などは残らず、剥がすことは簡単で、メンテナンスも容易です。
その結果、メンテナンス時、足場の費用は同じですが、手間がかからないため、コーキング施工よりも費用が抑えられるのです。
(中略)
ハイムはタイルを下地に万遍無く貼り付け、接着剤の硬化を防ぐのですが、「ただ単にタイルを貼っている」訳ではありません。
タイルの配列、角度を計算して、貼っていると言うのです。つまり太陽光がどの角度から射しても下地がタイルの影にかかるように設計されていて、紫外線から劣化を防ぐということなのです。
このタイルを貼る作業は、全て工場内でロボット施工するので、現場の職人の腕に左右されることはないのです。
全く逆の事を仰っている方もいらっしゃいます。
このコーキング部分は何十年と紫外線にさらされると、硬化し劣化しやすくなります。
通常は、その部分に塗装をして保護をしますが、各住宅メーカーの説明では「20年に1回の交換」が必要と言われています。
セキスイハイムは、このコーキング部分に塗装すらしていないので、劣化は早いのです。
しかし、裏を返せば、施主自身の取替えも「足場」さえあれば可能ということになります。
塗装に邪魔されず、そのまま指でコーキングを剥がせるのですが・・・
しかし、なかなかご自身で「やってみよう」とは思わないですよね。
コーキング部分もたくさんありますので、「脚立」を壁に立てかけて交換しようものなら「何時間かかるのか」と作業にかかる前から「諦めモード」になります。
業者に「足場」を組んでもらうと約20万程かかってしまいます。
その点「パナホーム」はサイディングとサイディングの隙間にコーキングを埋めた後、塗装をして、その上からタイルを貼っていくので、コーキングが外に露出することはありません。
コーキングが直接、紫外線にさらされることは無いので、「メンテナンスはフリー」となります。
どの程度の年数建てられた住戸に住む予定なのかなどまったく存じ上げませんが、メンテナンスフリーなんてことはあり得ないと思います。
比較検討されている方は、下記「外壁 メンテナンスフリー」に踊らされたと主張する方々の声を聞いてみるといいかもしれませんよ。(匿名の掲示板だということを忘れずに)
参考:パナホームの外壁はどれぐらいもつのでしょうか?|e戸建て
良いことばかりではないユニット工法|土地を100%活かし切る
設計自由度のプライオリティが高い方はセキスイハイムのユニット(ラーメンボックス)構造を選択してはいけないですね。三角形や湾曲した土地形状を活かした図面は実現出来なそうです。
※ セキスイハイムは設計自由度の高い重量鉄骨造の商品(DESIO GT)もあるのでそちらを選択されたら良いと思いますが、そうなるとそこまでしてセキスイハイムを選択されることがベストかどうかはわかりません。そういう視点で比較をしていないので。
妻方向は450刻みで長さを調整できるけど桁方向は2種類の設定しかない。(確か1300と2500だったような・・)
3階建て(DESIO)ならではの制約かもしれないですが、桁方向は2500のユニットを最低でも2つ繋げる必要があるので、隣地との間隔を考えて約5メートルを下回る土地形状には、ユニットがどうにも収まらなくなってくる。更に、桁方向に玄関を持ってきたときには2メートルの幅員の避難経路が必要になってきますから、そうなると約7メートルは必要ですね。
加えてユニットの形状上、長方形の組み合わせが前提となるので、建ぺい率ギリギリまで建てたい方にはとにかく向かないですね。
※ 桁方向に2個ユニットを必ず連結させる必要があるかどうかは建物の大きさ・形状によると思いますので、設計士の方に確認してください。
間取りに関しては、必ずしもユニットの構造に沿う必要はないので、そこまで不自由さを感じません。コストを掛ければ2階だけ一部オーバーハングさせることも出来たりします。吹き抜けとかも可能だったはず。
ただ、思わぬところに柱が出現したりしますので、うまく間取りで取り込むか、思い切ってインテリアの一部とするか、そういった課題はあります。でもこれはユニットかどうかではなく耐震強度の話もあると思うので例えばリビングに柱が来てしまうことになってしまう工法は他にも普通にあると思いますがね。
結局は土地形状と希望の間取り、建物の大きさ次第。
ちなみに、私の家の場合はリビング中央に1本柱がズドンと来る予定ですが気にならない予定です。(予定w)
おわり
最後に、色々検索してみた感じメーカー特性と工事費用への納得以外に、担当営業さんで選んでいる方もいるみたいですね。一度話が動き始めると長い付き合いになりますので、やはり私もそこは重要だと考えています。
あ、あと、デメリットの可能性もあるかも?と思いながらまだ話が始まっていないので記載していませんが、インテリア設備のデザイン性とか選択肢の広さとかは、もしかするとあまり良くないかもしれませんね。勝手なイメージですが。(プレミアム仕様というのがあるのですが、そちらは採用を見送る想定で見積もりしていただいています。結局予算次第かも?)
これからが楽しみです。