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アパートの消火器設置基準とは?初めての消火器購入

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皆さんは自宅に消火器を設置していますか?

賃貸マンション・アパート住まいの方は、消火器が置いてあるのを見たことあるでしょう。

共用部に見慣れたもの、あるいは宅内に小型のものが、オーナー・管理会社などにより、設置されているのではないかと思います。

この度大家業を始めるにあたり、人生で初めて消火器を購入したので、調べたことを残しておきます。

10年後の自分のためにも・・・

※ 一般的なアパートを想定してまとめています。形態により規則も変わりますのでご注意ください。

建築を請け負ったハウスメーカーでは消火器を用意してくれない

建設前に建築確認申請というものを行いますが、その際に消防の検査も行われ、設備等の確認が実施されます。

(具体的には火災の際に救助できるようにはしご車が掛けられるか、窓ガラスは破壊できるのか、など、と聞いています)

ですので、消防法などに則り必要な設備はすべて、ハウスメーカーの方で調達されているものと考えていました。

しかし、建物の引渡しを受けたあと、入居者さんを受け入れる準備をしていたときに消火器が無いことに気が付きました。

気になって調べてみた所、消火器を設置しなければならないのに、誰も準備していないと言うことが発覚。急ぎ購入しました。

あくまで推測ですが、ハウスメーカー系列の不動産会社に賃貸物件の管理委託をしなかったので、自分で用意する必要があったのかもしれません。

アパートに消火器を設置しなければならないかどうか

建物としては、消防の検査を通っているわけですから、問題はないはずですし、もしかするとそもそも消火器の設置の必要はないかもしれません。

「消火設備 設置基準」などで検索すると、消火設備メーカーさんのウェブサイトがよくヒットします。が、早見表を読み解くのがちょっと面倒。
参考:消火設備設置基準早見表|能美防災株式会社

ということで、必要そうと思われる部分だけ抜粋してみました。

アパート・集合住宅の消火器設置基準

アパートは消防法(消防法施行令、消防法規則)では「共同住宅」と呼ばれているようでして、そこの設置基準を見てみます。

消火器具(令第10条)
一般 地階・無窓階・3階以上の階
寄宿舎、下宿、共同住宅 延床面積 150㎡以上 階の床面積 50㎡以上

ということで、150㎡以上あれば消火器具が必要ということになるようです。150㎡無くても、地下や3階建て以上であれば、消火器具が必要と。

早見表を参考にする限り、上記は「耐火」「準耐火」に係わらず設置が必要のようです。

ちなみに、共同住宅といっても、マンションのような規模の大きなものになると、連結送水管とか、スプリンクラーとかが必要になるようですが、その場合は建物の設計の段階で加味されているはずですよね、きっと。

設置基準の消火器具とは?

消火器具とは、誰もがあのパッと思いつく消火器で良いのか、念のため確認です。

堺市役所のホームページを参考にすると、消火器具とは、消火器と簡易消火用具を総称したものをいうそうです。

(2) 消火器とは、水その他消火剤を圧力により放射して消火を行う器具で人が操作するもの(固
定した状態で使用するもの及びエアゾール式簡易消火具を除く。)をいう。
(3) 簡易消火用具とは、水バケツ、水槽、乾燥砂、膨張ひる石及び膨張真珠岩をいう。

2 屋内消火栓設備|堺市役所

バケツ!?砂もOK!?

思い返すと、小学校とかで赤いバケツを見たことがあるような、ないような、、、

しかし、管轄の消防によっては、消防用具と認めてもらえないケースもあるようですね。

消防法に定める防火対象物に必要な消火器の能力単位数の1/3までは、これらの簡易消火用具で代替することが出来る。 しかし、消防機関の指導により、義務設置の消火用具と取り扱ってもらえない場合もある。

簡易消火用具 – Wikipedia

まぁ、、というか、賃貸で借りた部屋に、砂とか置いてあったら結構ヒキますよね。そこは消火器で問題ないのだから、消火器を設置すれば良いと思います。

どのような消火器を何本設置すれば良いのか

消火器を設置しなければならないことはわかりましたが、それではどのような消火器を何本設置すればよいのか。消火器にもサイズがあって、消火能力が異なります。

いろいろ調べて見た感じ、私の中では下記のような結論に至っています。

  • 20m圏内に消火器が必要という規則があるため、難しく考えずに1戸に1本消火器を設置する
  • 一番値ごろ感のある消火器であれば消火能力的にも問題無さそう(家庭用の小さいもののほうが高額)

少し掘り下げて見てみます。

20m圏内に消火器が必要という規則があるため、難しく考えずに1戸に1本消火器を設置する

20m圏内という言い方だと正しくないかも?しれませんが、徒歩導線で、20mで消火器に到達できる必要がある(規則第6条6項)ので、共用部があれば共用部に設置すれば、少ない本数で複数の戸数をカバーできることになります。

※ 階をまたいでの20mだとNG。

ん、でも、例えば「キッチンで火災が発生した時、15m先の玄関扉を開けて、そこから5m先の消火器をピックアップしてキッチンに戻る」という工程だと、初期消火に消火器が役立てない気がするんですよね。玄関扉を開けるか開けないかは、結構な違いがあるような気がします。(個人の感想です)

また、共用部が内廊下であれば良いですが、外廊下の場合、消火器が劣化しないように専用のボックスに格納する必要があります。

10年間も雨風にさらされていると、消火器が破裂するなど、減災のための設備が被害をもたらすという何とも言えないことになりますからね。

といった色々なことを勘案し、1戸に1個置いておこうという結論に。

一番値ごろ感のある消火器であれば消火能力的にも問題無さそう

消火器にもサイズは色々とあり、耐火構造かどうかなどにより、決められた消火能力値を満たすように消火器を設置していく必要があります。

能力単位 = 延床面積 ÷ 1単位(50〜400)

1単位というのは、耐火構造か否かで変わってきます。延床面積が広ければ広いほど消火能力も沢山必要、という単純なものです。
参考:ヤマトプロテック | 消火器の設置基準

上記参考リンク先で計算すると、「●型の消火器を設置する場合、A火災の能力単位は、■なので▲本必要」ということを教えてくれます。

とはいうものの、共同住宅に設置するのは10型がポピュラーなようで、通販サイトでも10型がお求めやすい価格で販売されていると思います。

前述の通り、1戸に1本設置する想定なので、(うちの場合)10型を戸数分設置すると、規定の500%以上の消化能力を有することになります。

10型はそれ1本でかなりの能力を持っているので、細かいことを気にせず10型にしておけば問題なさそう。

その他

その他、以下のものを選択すると良いと思います。

  • 粉末ABC
  • 蓄圧式

共同住宅用のポピュラーなもの、といえば上記になるんじゃないかな?

ちなみに、畜圧式だと、経年劣化による破裂の危険性が無いそうですよ。

結局、購入した消火器は?

ということで、私が購入した消火器がこちらになります。

蓄圧式アルミ製消火器 10型 アルテシモII [MEA10A]

1本5,000円で買えてしまうということに驚きましたが(もっと高いと思ってた)、4本セットだと1本3,000円になります。

しかも送料無料。

アルテシモII [MEA10A] ギャラリー

消火器1本1本ダンボールに納められています。

消火器 アルミ製 蓄圧式 粉末ABC 10型 アルテシモII [MEA10A] モリタ宮田工業

MEA10A は10型の消火器で、重量は 3kg。キャンディレッドの塗装が綺麗。

消火器 アルミ製 蓄圧式 粉末ABC 10型 アルテシモII [MEA10A] モリタ宮田工業 底面

消火器の底面はこんな感じ。ゴムっぽい素材ではないので、フローリング上で引きずると流石に傷がついちゃうかも。

圧力計が付いています。

消火器 アルミ製 蓄圧式 粉末ABC 10型 アルテシモII [MEA10A] モリタ宮田工業 圧力計

仕様書などはこちら。
参考:アルミ製蓄圧式粉末ABC消火器 アルテシモ|蓄圧式粉末ABC消火器|モリタ宮田工業株式会社

加圧式と蓄圧式の違いについてはこちら。
参考:https://item.rakuten.co.jp/date27/c/0000001800/

購入した消火器の使用期限は10年。使用期限が切れたらどうすればいい?

さて、無事に消火器を購入することは出来ましたが、消火器には使用期限的なものがあります。

消火器の耐用年数は、

  • 業務用10年
  • 住宅用5年

です。

消火器、新品を購入する時は良いですが、10年の使用期限が過ぎてしまった場合、どのように処理をすれば良いのでしょうか。

検索してみたところ、消火器リサイクルセンターのホームページに説明が載ってました。
参考:処分の手順 | 消火器リサイクル推進センター

消火器の指定取引場所に持ち込むか、専用の配送業者に引き取りを依頼する、ということみたい。

消火器の指定取引場所はこちらに掲載されています。
参考:消火器リサイクル推進センター | リサイクル窓口検索 | 指定引取場所検索 | 関東エリア

他に、消火器購入の際に、「引き取り」がセットになったプランもあるので、一番楽なのはこれかもしれませんね。

今回購入したアルテシモIIは問題なかったですが、次の2点についても購入時注意しておいた方が良さそうです。

1.国家検定合格証のある消火器にしよう

国家検定合格証のある消火器は、リサイクル対象の消火器だと判断できるそうです。

Q:持っている消火器の製造メーカーが既に存在しない場合も引き取ってもらえるのですか?
A:そのメーカーが存在していた当時、工業会会員であった場合は取り扱い対象となります。一つの判断材料として、国家検定合格証(シール)が貼られたものは回収対象となります。

Q:国家検定合格証(シール)ってどんなもの?
A:消火器は国で定められた基準によって製造されます。この基準に合格している証として銀色の1.5cm×1.5cmサイズの国家検定合格証(シール)が消火器に貼付されています。

消火器について アーカイブ | 消火器リサイクル推進センター

国家検定合格証シールの無い消火器(海外製の消火器とかかなぁ?)が販売されているのかどうかは不明ですが、シールのある消火器を購入するのが確実ですね。

2.消火器リサイクルシールのある消火器にしよう

回収窓口に消火器を持っていった場合、無料で回収してくれればよいのですが、リサイクル費用がかかるようです。

ただ、消火器にリサイクルシールが貼られている場合、指定取引場所に持ち込めば追加料金がかからないということです。

Q:すでにリサイクルシールが貼られている消火器を、持ち込んだ場合、管理費、事務手数料、保管料を、請求されるのか?
A:特定窓口により、金額は異なりますが、一時物流費として収集運搬、保管等諸費用の請求が行われます。  なお、指定引取場所に持ち込んだ場合は、追加料金なく引き取ります。

よくあるご質問 アーカイブ | 消火器リサイクル推進センター

アパート用の消火器設置・購入まとめ

アパート用の消火器購入時の要点をまとめておくと

  • 1戸(20m)に1本
  • 粉末ABC消火器
  • 業務用
  • 10型
  • 蓄圧式
  • 国家検定合格証(シール)が貼られたもの
  • リサイクルシールが貼られたもの

といったところでしょうか。

すべてインターネットで調べた情報に基づいてまとめています。細かい点が気になる方は、管轄の消防署に問い合わせることをおすすめします。

賃貸物件を借りている方はこれを機に、設置されている消火器についてチェックしてみてはいかがでしょうか。

もしかすると、耐用年数の過ぎた消火器が置いてあったりして・・・

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