macOS High Sierra のアップデートで macOS needs to repair your Library to run applications が出てセットアップをやり直しそうになった話
macOS needs to repair your Library to run applications
macOS のアップデート完了後に起動したところ、初めて Mac を起動した時のような状態になってしまいました。
それだけでも驚きなのに
- システムの一部が英語、一部が日本語という不思議な状態
- macOS needs to repair your Library to run applications という表示が出て、何かをリセットするのを促される
- が、キーボード入力が効かないので、その後のパスワード入力ができない状態
- Keychain “login” cannot be found to store “handoff-own-encryption-key”というウインドウが消しても消しても表示される
要するに、マウスカーソルを操作して、ログアウトするか、シャットダウンするか、その程度の操作しかできない状態です。
ユーザー設定が全て読み込まれていない
repair your Library と言われると、何かシステムファイルが破損したのかとか考えてしまいますが、ユーザーの設定ファイルその他諸々が置かれている user 以下のディレクトリの読み書き権限が無くなってしまったことが原因のようでした。
参考:macOS needs to repair your Library to run… – Apple Community
ファイル権限の一括修正
何もすることができなくなってしまったユーザーアカウント以外のアカウントでログインし、ターミナルから修正を行います。
下記はサンプルになりますが、ls -l
とすると
$ ls -l
drwxr-xr-x+ 51 yuichon staff 1734 5 19 20:13 yuichon
こんな感じになるのが正しい姿です。(最初に出てくる yuichon がユーザー名とお考えください)
なのに、何故か下記の様に xxxyyyzzz なってしまっています。
drwxr-xr-x+ 51 xxxyyyzzz staff 1734 5 19 20:13 yuichon
と、言うことで、一度 yuichon ディレクトリに入って(カレントディレクトリにして)、chown -R
でディレクトリとその中身の所有者を再帰的に変更します。
$ sudo chown -R yuichon ./
これで、設定がおかしくなっていたユーザーアカウントでログインし直すと、すべて元通りになっているかと思います。
一部英語になった不具合などもすべて解消されました。
キャプチャ無し
余談ですが、user 以下のディレクトリの権限が無いので、デスクトップの読み書き権限も無いことになります。
エラーメッセージのキャプチャを撮ろうかと思ったのですが、何処にも保存できないという罠w
何故こんなことに
MacBook のセットアップの最中に
転職して貸与される PC が Windows になったのですが、かれこれ8年以上は Mac ユーザーだったこともあり尋常ではないストレスを抱えていました。
あ、Mac の方が優れてるとか優れてないとかの話ではなく、単に慣れの話です。
転職の面談時からしつこく「 Mac がー Mac がー」と伝えていたのが実り、遂に MacBook 購入・貸与してもらうことができ、セットアップの真っ最中の出来事でした。
社内のインフラが、基本的には Windows にしか対応していないので色々制限はあるものの、ActiveDirectory (だと思う。詳しくはない)でユーザーアカウントを認証する設定まではインフラチームに実施していただけたのですが、ここで大きな問題が。
「有線の LAN に繋いでいないとログインができない」のです。
よくよく見てみると、MacBook 上にユーザーアカウントが存在していません。
不具合ではなく設定ミスですよね(私の
今までの会社で macOS 端末を使用してきましたが、このような状態になったことがなかったので、「途中までセットアップしたものが全て無くなった!何故かユーザーアカウント消えてる!」と思い込んでしまい、ActiveDirectory で認証するユーザーアカウント名と、同名のアカウントを作成してしまったのです。
要するに、ユーザーアカウントとしてシステム環境設定のメニューの中には存在はしていないけど、ユーザーディレクトリは存在しているところへ、同名のディレクトリを作成した、みたいな。
作成途中、「同名のフォルダがありますがどうしますか?」と macOS に聞かれたところで怪しい感じはしていましたが、同名のフォルダを使うことを選択したら見事に今回の問題が発生しました。
実は2回発生していた
最初はユーザーアカウントを削除して、(懲りずに)同名のユーザーアカウントを新規作成し、問題なくセットアップを完了させるところまで行ったのですが、macOS High Sierra のアップデートが完了したところで同じ問題が発生し、今回の対処法を実践するに至りました。
もしかすると、今後も何回かこの対応することになるのかもしれない。。。