ワンデーコンタクト(ソフト)の売れ筋を比較してみた。おすすめはウェイブワンデー?
10年以上前だったかもう覚えいませんが、眼科で薦められたワンデイアキビュー(当初はモイストじゃない)をずっと使っていました。
これといった不満は無かったのですが、流石に10年も経てば同じような値段で評判の良いコンタクトレンズが出ているんじゃないかと思い、口コミを各種サイトで調べて比較してみました。
比較するポイントは
- ベースカーブ
- 酸素透過率
- 含水量
の3点です。
「ウェイブワンデー」は廃版になり、「ウェイブワンデーUVエアスリム」としてリニューアルされたようです。
それに伴い、ページ内の比較表に「ウェイブワンデーUVエアスリム」を追加しました。
ウェイブワンデーシリーズに「ウェイブワンデーUVウォータースリム」が追加になりました。
1.ベースカーブを比較
まず初めにベースカーブで絞り込む
ソフトコンタクトレンズはそれほど問題にならないと言われているみたいですが、自分の眼球に合った BC(ベースカーブ)のものを選んだほうがいいと思われます。
知らなかったのですが、各社各製品で、それぞれ複数の BC ラインナップを揃えてるわけではないので、評判以前にそもそもその時点で自分にあった製品を絞り込めますね。
商品名称 | ベースカーブ(BC) |
---|---|
デイリーズアクア | 8.6 |
メダリストワンデープラス | 8.6 |
8.7 | |
ウェイブワンデーUVエアスリム | 8.7 |
ウェイブワンデーUVウォータースリム | 8.8 |
ワンデーアキュビューモイスト | 8.5 , 9.0 |
後述しますが、調べた製品は“良い物”かどうかはわかりません。“売れている物”です。
2.酸素透過率を比較
酸素を角膜に供給できる量が多いものが良い
長時間目に装用するものだから、コンタクトつけていない状態に近いものが良い、すなわち酸素を角膜に供給できる量が多いもの(角膜上酸素分圧が高いもの)が良いとのこと。
酸素の供給が少なくなると、角膜細胞中の新陳代謝のバランスが崩れ、角膜の一番内側の細胞(角膜内皮細胞)が減少してしまったり、酸素を取り込もうとして黒目に血管が侵入してくるなど、良い事が一個もない。
酸素の供給を表す指標として
- 酸素透過係数(Dk)
- 酸素透過率(Dk/L)
というものがあるので、この辺りを気にするのが良さそうなのではあるのですが、製品の評価指標であるこの「酸素透過係数」「酸素透過率」と、実際の角膜上酸素分圧は永久的に正比例するわけではない、とのこと。
要するに空気中の酸素の量は決まっているので、いくら数値が良くてもある一定を超えると関係なくなってしまう、ということみたいですね。
酸素透過率が0~80の範囲では、酸素透過率が高いほど角膜上酸素分圧も高くなりますが、酸素透過率が80を超えると、角膜上酸素分圧は100から120mmHgのあたりで横ばいとなります。
高額なシリコーンハイドロゲル製が一番良いのでは?
では、なぜ高額なシリコーンハイドロゲル製の酸素透過率が3桁のものが重宝されるのか疑問に思いませんか?
どうやら2weekタイプなどは使用していくにつれて汚れがたまり、酸素透過率が悪くなっていくので、予め酸素透過率の高いコンタクトレンズにすることで、その点を補おうということですね。
ワンデーコンタクトでは、もしかするとそこまで気にする必要がないのかもしれません。
3.含水率を比較
字面的に、数値が高ければ高いほど水々しくて(謎)いいような印象がありますが、そういうものでもないみたいです。
一般的に、含水率が高いコンタクトレンズは付け心地が良い反面乾きに弱く、含水率が低いコンタクトレンズは付け心地が硬い反面乾きに強いと言われています。また、含水率の低いコンタクトレンズの方が、汚れに対しても強いと言われています。
肌(顔・唇)が乾燥するからといって水をつけるだけだと、蒸発する時にまわりの水分も奪って逆に乾燥してしまうというアレでしょうか。
水々しい分、水分が蒸発する際に眼球の水分も奪って乾燥を感じるようなイメージ。
今装用しているコンタクトレンズより、
- つけ心地を良くしたい = 含水率が高いもの
- 目が乾く気がする = 含水率が低いもの
といったような判断基準で、自分に合っているものを選んでいけば良さそうですね。
売れ筋ワンデーコンタクト
さて、比較するワンデーソフトコンタクトレンズ製品は、下記あたりのランキングを参考にしてみました。
※ Amazon は度数別に商品ページが分かれているようなので、検索して一番最初に出てきたページのリンクにしています。
※ 30枚入りか90枚入りかは区別して調べていません。
デイリーズアクア / DAILIES AQUA
「安くていいんだけど、割れているものがあったり、外す時に目の中で破れたりすることがある」というレビューが凄い目に付きます。
流石に目というデリケートな部分に直接着けて使うものですし、「破れて破片がとれなくなって眼科に行った」というレビューを見ると、どれだけ安かったとしても不安で使う気にはなれません。
ちなみに、ワンデーアキュビューは10年以上使用していて、一度も目の中で破れたことはありません。
このようにオススメしないというレビューコメントが多いですが、売れ筋としてランクインしているのは安さゆえか。
メダリストワンデープラス / Medalist One 1Day Plus
表と裏の区別がつかないってレビューコメントがちょいちょいあります。「つかない・外れちゃう」というのも見かけますが、表裏を間違えているか、ベースカーブが合ってないとかそういう問題じゃないでしょうか?或いは、、激しい運動とか?
私もハードコンタクトレンズの時は、目をこすっただけでレンズが飛び出していってしまった経験などありますが、ソフトコンタクトレンズが外れる経験って殆どありません。徹夜とかして涙が出ず(いや、ある意味泣いてるが)に、激しく目が乾いた状態の時に、外れるか外れないか、といった印象です。乾燥すると、逆に張り付いて目からソフトコンタクトレンズを外し辛くなる記憶のほうが強いです。
私の思い出はともかく、このメダリストは「コンフォート モイスト テクノロジー®で、涙のうるおいが夜まで続く」というのが売りらしいですが、「目が乾く」というコメントが無いわけではありません。ただ、破れたというコメントはざっと見た感じ見当たらなかったので、その点は安心?
ウェイブワンデー / WAVE 1DAY
可もなく不可もなく。悪いレビューもそこまで多く無い。
取り扱い店舗が少ない点だけ気になりますが。
ワンデーアキュビューモイスト / 1-DAY ACUVUE MOIST
ずっと使ってます。不満は無いんですけどね。というのも、他の1dayソフトコンタクトレンズを知らないからかもしれないです。
ということで、他に同じような価格帯で良い物があれば使ってみたいという状態です。
売れ筋ワンデーコンタクトの酸素透過率や含水量比較まとめ
「ソフトコンタクトレンズの比較」などというタイトルで今更恐縮なのですが、違う会社の製品同士をDk値やDk/L値で単純に比較しても意味がないと言われてしまいました。
Dk値やDk/L値を測定する時の条件はメーカーによって異なっており、違う会社の製品同士をDk値やDk/L値で単純に比較しても、あまり意味はありません。最近の製品では、どの製品も高い酸素透過率を実現していますし、酸素透過率が目に危険があるほど低い製品であれば、厚生労働省の認可が下りないので販売されないでしょう。
ということみたいなので単純比較はできないけれど、レビューに加えてこの辺りの数値も比較して決めようかなと。
商品名称 | 酸素透過係数(Dk) | 酸素透過率(Dk/L) | 含水率 |
---|---|---|---|
デイリーズアクア | 不明 | 26 | 69% |
メダリストワンデープラス | 22 | 24.4* | 59% |
7.9 | 不明 | 38.5% | |
ウェイブワンデーUVエアスリム | 10 | 20 | 38% | ウェイブワンデーUVウォータースリム | 28 | 40 | 58% |
ワンデーアキュビューモイスト | 28 | 33.3 | 58% |
個人運営のサイトですが、ソフトコンタクトレンズ酸素透過率ランキングとか見る限り、世の中の売れ筋はあまりおすすめされていない気もしますが・・・
ワンデーとなるとほぼ毎日消費しますので、性能が似ているのであれば少しでも安いものに飛びつきたくなりますよね。
結局何を購入したのか
記事を書いてる時はメダリストワンデープラスかなぁとか思っていましたが、結局ウェイブワンデーにしました。や、安いからじゃないよ、ベースカーブがなるべく緩い(数字が大きい)方がいいかと思って!
加えて、ウェイブワンデーは数値だけで比較すると優れてないようにみえるのですが、下記のような書き込みもございましたので。
改良されたウェイブワンデーUVウォータースリムは、数値上もいい評価になっていると思います。(単純比較に意味はないと言われてはいるものの、同社の過去製品と比べても良くなっている)
一般的な1dayに比べ直径が小さく、かなり薄いので、角膜に行き届く酸素の量はDk値に表されるそれよりも高いです。
もしよろしければ、下記も参考にしてみてください。
なんか残念なラインナップ…。
素人すぎるチョイスwww
コンタクトレンズのプロ…。
楽しそうですねwww